新型コロナの影響で中止になった説明会。資料の配布のみの予定が、派遣先企業の会議室で個別に説明を受けることになった。
1人15~30分の持ち時間で、私を含めみんな30分程度で済んだ。説明する人は、いつもの営業担当とは別の方。おそらくは営業より少し立場が上なのかも。
結論から言うと、時給は上がらなかった。
賃金等
賃金・賞与・退職金合算方式にて一般賃金(*1)と比較し、同等以上の賃金を確保する
一般賃金 + 一般退職金(6%) ≦ 「賃金等」
(*1) 一般賃金派遣労働者が従事する業種と「同種の業務」に従事する一般労働者の平均的な賃金額
派遣先と同じになるとは1ミリも思っていなかったけれど、派遣会社の正社員と均等にと言いつつ、給与に関しては「一般賃金」が急に出てきて、私たちはそれを上回っているため変更なしとのこと。
もしかしたら時給が上がるかもしれないと少し期待をしていたので、この時点でほぼどうでもよくなった。
「評価に関してはまた別なのでそれは営業担当に訊いてくれ」と言われたが、今まで評価なんてされたことあったっけ?「派遣先から高く評価されています。」と言われ続けているけど、だからって面倒な仕事が増えるだけで収入に大きく反映したことはないし、今回もまったく期待が出来ない。
手当
- 通勤手当
- 扶養手当
- 資格手当
交通費は上限2万円から全額支給となる。私は派遣先の事務所移転により今も全額支給ではあるけれど、今後引っ越しするエリアの選択範囲が広がるため、これはうれしいこと。
扶養手当は、これまで出ていなかった事実を知り驚いた。
資格手当は、派遣先企業の業種に関係する資格。なかなかハードルの高い資格のため、派遣社員で取る方はあまりいないが、もし取得したら手当が出るように。
休暇
弊社正社員との均等待遇を図る
- 年次有給休暇(※年次有給休暇の付与日数が5日間増える)
- 出産休暇
- 生理休暇
- 結婚休暇
- 忌引休暇
- 転勤休暇
- 公務休暇
- 罹災休暇
- 公傷休暇
- 配偶者出産休暇
- マタニティ休暇
- 介護休暇
- 子の看護休暇
青色が今回追加された休暇。出産休暇と生理休暇が今まであったことを初めて知る。
うれしいのは、有給休暇が5日間プラスされること。これは、正社員の夏季休暇(7日間)が廃止され、派遣社員を含めた全員が有給休暇5日間プラスとのこと。社員は2日間減って不満かもしれない。しかし、夏季休暇は決まった期間(7~9月?)に取得しないと消失してしまうのに対し、有給休暇は好きなタイミングで取れるのが利点。
退職慰労金
弊社正社員との均衡待遇を図る
退職金慰労金算定起算日:2020年4月1日
有期雇用派遣スタッフ:算定期間1ヶ月につき1,000円を支給(勤続3年を超えた場合)
無期雇用派遣スタッフ:算定期間1ヶ月につき1,000円を前払い支給
これ、鼻で笑ってしまった。そもそも賃金・賞与・退職金合算方式で一般賃金を超えているため、私たちの給与には賞与・退職金が含まれているようなもので、派遣会社としては別途退職金を払う義務はないが、好意で払ってくれるそうだ。
毎月1,000円
もし私が定年までいたとして、約20年。
1,000円×12ヶ月×20年=240,000円
「これを退職金と捉えるか、時給UPと捉えるかは自由。」と言われたので時給に換算してみる。
1000円÷20日÷8時間=6.25円
時給6.25円のUPでーす。
さいごに
「派遣先は何の負担もしないんですか?」
キレ気味に訊いてみた。
「あ、ほんのちょっと負担をお願いしました。ホントにちょっとだけだけど・・・汗」
あっそう。ほんのちょっとがどれくらいか知らないけど、ほぼ交通費のカバーに消えるのかな?
私は時給が上がって欲しかった。期待した私がバカなのだろうけど、期待を裏切られた私のやる気はどこかへ行き「1秒でも多く会社にいたくない」モードに突入。
前にいた契約社員が、派遣先の上司が言った仕事の冗談に対して、「こんな安月給でそこまでやりたくないです。」と言って上司を絶句させたことがあったけれど、私もそんな感じで行こうかなぁ。
他の派遣会社はどうなったかな。