珍しくも何ともない

しがない派遣OLのよもやま話

結婚願望ゼロの私が結婚した話 ~結婚生活~ #33 覚悟が決まる

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半年で仕事復帰するはずが、半年以上が経過しても仕事が決まらなかった。不景気の中で、大したスキルのない私はかなり厳しかった。

 

スキルの他にもうひとつの問題として、私は手術をしても治療が継続となり今後も通院が必要。当面は月に1回の通院となるため、「毎月1回は休みたい」と言うと嫌がられた。

 

仕事のエントリー時に派遣会社の人間に伝えると、先方に確認することなく「休めません」と言われたり。

 

顔合わせをして断られる度に自信をなくし、自信のなさが伝わり断られるという負のループに陥っていたようにも思う。通院のことを隠してもみたが、やはり後ろめたさが表れてしまう気がした。

 

手術から一年経過する頃には節約していた貯金もほぼ底をつき、6月になると住民税の請求もきたが、支払う余裕はなくなっていた。

 

払えない自分が情けなくて・・・。

 

もしも自分が独身であれば、生活保護を受けるという手もあるだろう。しかし既婚者である私は生活保護を受けられない。でも助けてくれる人間は家にいない。

 

「あいつさえいなければ・・・」

 

そんなことを思い恨みのような気持が湧き出たりもした。だが思ったところで状況は変わらない。堂々巡りをしているうち、気持ちに変化が現れる。

 

「住民税が払えないってことは住む権利がないってこと。税金を払わなくて良い場所なんてこの世にはないんだから、そうか、この世からいなくなればいいんだ。」

 

そんな思考に支配される。それが最善策に思えた。それしかないと思った。

 

覚悟が決まるってこういうことなんだと思えるほど、スッと心が落ち着いた。紙類をすべてシュレッダーにかけ身の回りの整理をした。

 

最後に、スマホとPCを初期化する。

 

日曜日、いつものように旦那が出掛けた後・・・

 

 

決行した。

 

 

 

した・・・のだけど、私の準備不足でうまくいかなかった。

 

調べ直そうにもスマホもPCも初期設定からやり直ししないと使えない。

 

それまでは成功するイメージしか頭になく自信満々だったのに、どう考えてもうまくいきそうにないように思えてきて、今度は失敗する恐怖が心を占めた。

 

何時間も泣きながら苦しんだものの、もうどうしようもなく、絶望しながら諦める。

 

首にはアザと皮膚が剥がれた外傷が残り、右手はうまく動かなくなった。

 

このままではどうにもならないと思い、本当は頼りたくなかった旦那に電話をした。

 

「決行したが失敗した」と泣きながら説明した。

 

旦那と話すのは二年ぶりだ。